米ドルは金曜、第3四半期の米GDP速報値が3カ月ぶりの最高水準に上昇し市場予想を大きく上回ったことから、他の主要通貨に対して上昇しました。
米ドル指数は金曜、7月17日以来の最高水準となる95.06を記録し、前日比0.18%高の94.72で先週の取引を終えています。
同指数の週間上昇率は年初来最高の1.33%となりました。

トランプ米大統領が次期連邦準備制度理事会(FRB)議長にパウエルFRB理事を指名する方向に傾いているという報道を受け、米ドルはやや下落しました。
タカ派寄りであるもう一人の次期FRB議長候補のスタンフォード大学のテイラー教授を共和党有力議員は推していますが、テイラー氏が指名されずパウエル氏が議長となった場合、ドル買いが後退する可能性があります。

米商務省が金曜に発表した第3四半期の米GDPは市場予想を上回る3%の伸びとなり、FRBが今後年内の追加利上げを早める可能性を強調しました。
米ドルは木曜、米下院が2018年会計年度の予算決議案を可決し、税制改革の舞台がさらに整ったことを受け上昇し始めました。
投資家は、税制改革が経済成長を促進し、FRBにより速いぺーすでの利上げを促すと考えています。

USD/JPYは3ヶ月ぶりの最高値である114.43まで一時上昇した後、前日比0.25%安の113.62で先週の取引を終えました。
ユーロはドルに対して下落し、EUR/USDは1.1608となりました。先週ユーロは1.48%の下落となり、今年3月以来の週間最大下落率となりました。

ユーロは木曜、欧州中央銀行(ECB)が2018年9月まで債券購入の延長と、来年1月から毎月の債券購入額を月額300億ユーロに減らすと発表した後に尻込みました。
また、金曜にスペインのカタルーニャ州が独立を宣言したことから、ユーロはさらに下落しました。
スペインのラホイ首相はカタルーニャ州の自治権を停止し、スペイン統一に向けた州議会選を実施することを決定しました。

英ポンドは金曜、米ドルに対して3週間ぶりの最低水準まで一時下落した後、引き戻しました。
GBP/USDは1.3071まで一時下落し、1.3128で先週の取引を終えています。
英ポンドは今週発表予定の英中銀(BOE)政策金利に先んじて、追加利上げをしないとするハト派色の見通しによってプレッシャーを受けました。

今週の海外FX市場では、財政政策の軌道に関する新たな手がかりを見つけるべく、水曜の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まるでしょう。
また、火曜のユーロ圏第3四半期GDPおよびインフレデータ、木曜のBOE金利発表および金融製作委員会(MPC)議事要旨、金曜の米10月雇用統計に注目です。