米ドルは金曜、米上院が19日に2018年度会計年度(17年10月-18年9月)予算の大枠となる予算決議案を僅差で可決したことにより、税制改革実現への期待が高まったことから、他の主要通貨に対して上昇しました。
米ドル指数は金曜、0.61%高の93.57となり、10月2日以来最大一日の上げ幅となりました。
同指数は週間で0.69%上昇し、過去6週で5回目の上昇となりました。

トランプ政権の税制改革法案は、米上院が木曜に来年度の予算を51対49の僅差で可決したことで、上院の過半数の52議席を持つ共和党が独断で税制法案を通過させる環境が整ったことになり、税制改革の実現へ一歩前進しました。

市場では、財政刺激がインフレを押し上げ、米連邦準備理事会(FRB)が年内追加利上げを決める"トランプフレーション"が期待されています。
しかし、共和党内部では、何を削減しどのように削減分をカバーするのかという議論が収束していないため法案作成ができておらず、専門家によると、ホワイトハウスは議題を押し進めるにはまだ長い戦いに直面しているという見解を示しています。

USD/JPYは金曜、0.88%高となる113.52で取引を終え、米ドルは安全通貨である円に対して3ヶ月ぶりの高値を記録しました。
USD/CHFも0.81%上昇して0.9842となり、伝統的な安全通貨であるスイスフランに対して5ヶ月ぶり​​の高値をつけました。

ユーロは米ドルに対して下落し、EUR/USDは0.57%安の1.1784で先週の取引を終えました。

英ポンドは金曜、メイ英首相がブリュッセルにて欧州連合(EU)首脳と会談し、EU離脱後の条件交渉の突破口を見出すとの期待が高まったことから上昇しました。
GBP/USDは0.21%高の1.3185で先週の取引を終えています。
英ポンドはユーロに対しても高く、EUR/GBPは0.83%安の0.8331となりました。

NZドルは、新政権誕生という驚きの選挙結果を受け、新政権の政策により通貨が弱まっていく可能性があるという懸念から、金曜には1%程の下落となり、NZD/USDは週間で2.75%の下落となりました。

今週の海外FX市場では、投資家は木曜に執り行われる欧州中央銀行(ECB)理事会に注目し、大規模な景気刺激策の縮小計画の詳細を探るでしょう。
FX市場では引き続き、最近のハリケーンによる経済的影響と、それによるFRBの財政政策への影響を評価すべく、金曜に発表予定の米第3四半期国内総生産(GDP)速報値に注目を集めています。