米ドルは金曜、消費者物価指数(CPI)の発表を受け、米連邦準備理事会(FRB)による年内利上げの見通しに陰りが出てきたため、他の主要通貨に対して変動が起きました。


前月比CPIは、8月の0.4%上昇を上回る0.5%上昇となりましたが、経済学者の予想では0.6%の上昇となっていました。
これは8カ月ぶりの最大上昇幅でしたが、米国南部を襲ったハリケーンの影響によるガソリン価格の高騰が主な要因であり、インフレ基盤は抑制されたままでした。

水曜に発表された先月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨には、「多くの参加者が今年のインフレの低迷が一時的要因だけでなく、より持続性のある要因である可能せがあるとの懸念を表明した」との記述がありました。
これにより、12月の追加利上げ観測は修正されました。


米ドル指数は金曜、前場では2週間以上ぶりの最低値となる92.59まで低下した後93.62まで上昇し、ほとんど変化がありませんでした。
USD/JPYは0.43%安の111.80で週の取引を終えました。
ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が木曜、ユーロ圏では引き続きインフレ率は低い水準にあるため、実質的な金融刺激策が必要だと述べ、EUR/USDは1.1822まで下落し、週の取引を終えました。

英ポンドは、EU離脱後2年間の移行期間を設ける提案が受理されるという期待の中で上昇しました。
GBP/USDは金曜、0.2%高の1.3287をつけ、1年強ぶりの最低値をマークした前週から1.7%上昇して取引を終えました。

海外FX市場では今週、米国の住宅データを見て、先月米国南部を襲ったハリケーンの経済的影響を評価するでしょう。
また、木曜に発表される中国の第3四半期GDP成長率は、世界第2位の経済の健全性を洞察するために注意深く監視されるでしょう。
火曜発表の英国インフレ指数は、来月すぐにでも英中銀(BOE)による金利引き上げの可能性についての憶測の中で注目を浴びるでしょう。