米ドルは金曜、対北朝鮮の緊張が高まり日本円の安全通貨としての需要が増したことから、円に対して下落しました。
USD/JPYは木曜に2カ月ぶりの高値となる112.72を記録した後、金曜は0.43%安の111.98で取引は終了しました。

トランプ米大統領が火曜、ニューヨークの国連本部での演説で、米国や同盟国を守る必要に迫られる状況になった場合は北朝鮮を「完全に破壊する」と述べたことに対し、金正恩委員長が金曜、太平洋で大規模な水素爆弾実験を検討していると述べ、安全通貨である日本円の価値が上昇しました。
この発言は、激化するレトリックが双方の誤解を招き、危険な結果をもたらす可能性があるという懸念を示しました。

米ドルは木曜、日本銀行が金融政策を変更しなかったことから、円に対して7月中旬以来となる最高水準を記録しました。
また、水曜に発表された米連邦準備制度理事会(FRB)の政策声明の後押しもあり、ドル高の動きが顕著になりました。
米ドル指数は金曜、ほぼ変わらずの91.95でした。

ユーロはドルに対してわずかに上昇し、EUR/USDは1.2004まで上昇した後1.1957で取引を終えています。
ユーロ圏からの堅調な経済指数が欧州中央銀行(ECB)の金融政策の厳格化への期待を強調した後、ユーロは当日の最高値を記録しました。
ユーロは軟調なポンドに対しても上昇し、EUR/GBPは0.64%高の0.8847で先週の取引を終えています。

テリーザ・メイ英首相はBrexitの進展について少し言及しましたが、英ポンドに対して市場は現状維持という見方となりました。
メイ英首相は金曜、英国が欧州連合(EU)を離脱してから約2年間の激変緩和措置としての移行期間を提案し、その間は現状と同じくEU単一市場へのアクセスを保持したいとのことでした。
英ポンドはドルに対しても下落し、GBP/USDは0.530%安の1.3509となりました。

今週の海外FX市場では、12月の利上げに対する期待が高まっていることから、イエレンFRB議長の新たなコメントに注目が集まるでしょう。
その他にも、ドラギECB総裁の演説や、英国、カナダ、日本の中央銀行総裁からの発言に焦点を当てることになるでしょう。